当社技術
「GLEIA」について

特許技術「GLEIA」とは

当社技術の中核をなす「GLEIA(Gold Linked Electrochemical Immuno Assay)」は、国立大学法人 大阪大学 産業科学研究所 特任教授(現)である民谷栄一氏によって開発されました。 

※「GLEIA」の原理につきましての詳しい説明動画はこちら

GLEIAはサンドイッチ免疫測定法において抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電極とポテンショスタットにて電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現することができます。

電極に微細印刷電極を用い、ラテラルフロー型免疫クロマト構造を採用することで一連の反応を簡便な操作でできるようになりました。その結果、1x5cm程度のサイズの使い捨てセンサに試料液・反応液を滴下するだけで、10分程度で測定することができます。

試作機では、手のひらサイズの測定器(小型ポテンショスタット)と使い捨て小型センサを組み合わせ、大型検査機と同等の高感度(pg/ml)を達成できました。これは通常の免疫クロマトの100~1000倍の高感度に相当するものです。 

※pg(ピコグラム)=1グラムの1兆分の1、mg(ミリグラム)の10億分の1

- 関連文献 -
Electroanalysis, 2008: 20, 14 / Biosensors and Bioelectronics, 2013: 42, 592 など、多数

技術および特許について

代表的なPOCT製品である免疫クロマトと当社開発品の比較では、操作法や測定時間(10分程度)に大きな差はなく、測定感度は100~1000倍に達しています(検出対象によって異なります)。一方、大型検査機器と当社開発品を比較すると測定感度は同程度ですが、当社の器重量は1/100~1/1000に過ぎず、どこにでも持ち運べるサイズとなっています。

GLEIA法に関する基本特許(JP6714256)と使い捨て小型センサの構造及び製造方法特許(JP6714256)は既に登録済みで、強力な参入障壁となっています。本ページ以外の特許における海外展開、および周辺特許の出願準備も進めています。

- 特許番号:JP5187759(出願日:2007/03/29)

GLEIA法に関する基本特許。この特許により、測定原理の権利化を完了しています。

- 特許番号:JP6714256(出願日:2019/12/18)

GLEIAを使い捨て小型センサ上で実行するための、構造及び製造方法特許。現在開発中の製品の基本構成は、この特許により権利化を完了しています。